最近クセナキスのオレステイアにハマってる。
音楽劇、オレステイアです。
誰だっけ、古代ギリシャの劇作家、アイスキュロスの古代劇オレイステイアに、20世紀のギリシャ狂超人作曲家クセナキスが音楽をつけたものなんですが。
ともかく、ものすごいっす。
現代音楽とかそういう領域を完全に飛び出してて、一個のギリシャDNAが現代に噴出してしまったみたいな感じ。一人の作曲家が作った音楽ではなくて、完全に”群集の動物”としての人間からあふれ出てきた巨大な音楽の様相を呈している。
これ、やっぱり彼の作曲のしかたが数理計算、確率計算からなされてるからなのか、といまさら気づいた。彼のこの作曲の仕方って、このためにあったのか・・と今更やっと理解できた感じです。
つまり、クセナキスは「一人の人間が作曲をする」という行為の限界を越えて、人間本来が古来から行ってきた音楽、つまり集団として決起したときに起こる動物的現象としての音楽を再び成しえるために、数学というある意味で神のツールを使って、音楽を現象学的に再現してしまった。
だから、超強烈なんです。大量の人間が集まったときの音楽が。これは一人の人間が頭で考えて成しえる音じゃない。
しかもそれが偶然毎回違うふうにできる即興じゃなくてすべて譜面に設計図として書き記されてるところが説得力も持っていて・・
しかしすごい割り切りだなと思う。物体の、偶然に起こる現象の瞬間を、一枚の写真に収めるように全て数字で一次元に焼き付けてしまうわけだから。
例えるなら、水面に水滴が落ちて跳ね返った雫の芸術的な形を、数理計算でもって計算して完全に一オブジェとして定型化してしまったような事ですよね。
この全く自我を作曲から排して、”数字”という超現実に任せたような向き合い方も、ある種の達観みたいにも思うんですけど、こういう理論追求を繰り返しまくった彼が晩年一種精神異常だかアルツハイマーみたいになって、とにかくなんでも素晴らしい!と言いまくっていたのも、実は解脱だったんじゃないかとか、ちょっと思う。以下の引用により。
晩年逝去する直前に、京都賞受賞に際して語った最近の心境についてのコメント
新しい理論を持たない現在の心境は、大いなる自由の境地であり、新たな独創性の始まりであること
ともあれ、晩年の曲もヤバイです。

5 件のコメント:
test
その理論を理解した虫山さんがすごいと思います・w・
もう一回読みなおそっと!
コメントの入れ方はコレでいいのかな・・?
コメントありがとう!!
そう、コメントちょっと複雑で分かりにくいんだけど、合ってると思うよ!
そして文章もわかりにくくて申し訳ないのに、それを読んでくれて感謝!!
また来てね!
>その理論を理解した虫山さんがすごい
いやほんと
確かもと建築家なんだっけ?
クセちゃん聴いてみようかな。
数理計算とかわからなくても聴けるだろうか。
いやいや、理論を理解したわけじゃないよ・・;
単純に、そういう数理計算だからこういう音楽ができるのか、という関係を理解しただけね
そう、もともとアテネ工科大で勉強してて、後にコルビジェとかに習ったとか一緒に活動したとか。
いやもう、音楽は数理計算とかそんなもの以前にものすごいです。。
オレステイア、とてもお勧めだから是非聞いてみて。
それから”カッサンドラ”という歌と打楽器のやつも強くお勧めです。頭イってます笑
そして書き込みありがとう;
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